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日常のいろいろ。

「ジヴェルニーの食卓」

昨夜、愛知から帰って参りました。
すてきな旅でした。
そして、今回の旅の一冊は、原田マハ著「ジヴェルニーの食卓」。

原田マハさんは、「#9」、「楽園のカンヴァス」など美術にまつわる人々をキャラクターにして魅力的な作品を数多く生み出している作家です。

「ジヴェルニーの食卓」は、4つの物語からなる短編集です。
印象派の画家たちとその周辺の人々、街や風景が匂い立つような、魅力的な作品でした。
ひたむきに絵を描きつづけた作家の姿やそれを見つめる眼差しに思わず胸が熱くなりました。
絵画だけでなくて、舞台、音楽など芸術を愛するすべての人におすすめです。


「うつくしい墓」より
あなたが私に贈ってくださったのは、マグノリアですか、それともマリアですか?
欲張りな私は、両方いただくことにいたしましょう

原田マハ「ジヴェルニーの食卓」


なんともすてきな文。
名古屋へむかう新幹線の中で、その美しさに溜息がもれてしまいました。

木々が色をつけだす秋がやってきます。
お気に入りのかばんに、すてきな一冊をつめて街へ出かけていきたいです。
みなさんのお気に入りの一冊、良かったら教えてくださいね。